NAP処理の加工技術

NAP処理の特徴は、自社開発したメディア

メディアは異形状で硬度の高い突起を形成し、比重1.7前後でサイズはRa100㎚で35㎛,Ra300㎚で45㎛となります。
メディアの投射方法は、比重の軽いメディアなので、低圧吹付で回転させながら硬度の高い突起で金属表面に凹凸形成する(イメージはコンペイトウを回転させながら突起で凹凸形成する)吹付圧は、材質:SKD61焼入れ材HRC60前後で、0.08㎫、エッジダレが少ない事も特徴で、顧客様に定評です。

【ブラスト機の導入経緯】
3メーカーブラスト機と比較して、イエプコ製ブラスト機は基本構造が、シンプルで低比重メディア用に改良するのも容易でメンテナンス等、簡単に弊社で行っています。
メデカル開発、加工試作は20年以上使用された機械を使用していましたが、問題がなく、機械の改良も容易でしたので、イエプコ製ブラスト機4台導入いたしました。

【NAP処理加工の技術ノウハウ】
正確な凹凸の㎚Raは、富山県工業技術センター(現在の富山県産業総合研究所)で、走査型プローブ顕微鏡で画像撮影データを撮り、撮影試験片を弊社マイクロスコープ230倍と画像比較を繰り返して、Ra100㎚とRa300㎚を判断できるようになりました。
同一条件でも、金属の硬度や加工面制度で凹凸の大きさに変化がでます。
弊社は、親子2名が7年で2万件以上の加工を行ってきた、加工条件記録した加工記録書(メディアサイズ,吹付圧,メデカル投射量,加工前画像,NAP処理後画像を記録)により、過去と同一形状のリピート受注でも加工面制度の違いがあり、凹凸の大きさが変わります。
現在は、7年間の経験を活かし、ショット投射の色の変化(目),投射音(耳),投射抵抗(手),の感覚で、投射圧、投射量、投射距離、投射角度を調整と職人技の加工ノウハウでNAP処理を行っております。

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